5G とは?10分で簡単にわかる5Gの特徴と3つのメリット
5G この技術は「すごい! 世界が変わる!」なんて巷で言われていたりしますが、実際に5Gとは何なのかが分からない方も多いと思います。
そんな方向けに本日は『5G とは?10分で簡単にわかる5Gの特徴と3つのメリット』という事で、5Gとは何なのかということと、従来のシステムより優れている点を説明しました。
まだ5Gとはどういうものかという事をイマイチ分からなかったり、簡単に概要を知りたい方におすすめの記事です。
目次
5G 簡単な説明
ここでは5Gがそもそもどんなものなのか、ということをご説明していきます。
5Gとは第5世代移動通信システムのこと
5Gとは、第5世代移動通信システムのことです。
これだけでは頭の上にハテナマークが浮かんでしまう方も多いでしょう。
もっと具体的に説明します。
5Gとは、かみ砕いて言えば第5世代目の携帯電話のシステムのことです。
オンラインゲームを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。
オンラインゲームは大幅な追加要素だったり、システム改善があった場合は、大規模アップデートなんて言ってバージョンが変わったりしますよね。
ざっくりですが、イメージ的には5Gも同じような感じです。
分かりやすいように、下記に簡単にそれぞれの世代の携帯電話の事をまとめました。
世代 | 機能 | 年代 | 備考 |
第1世代(1G) | 音声のみ(アナログ電話) | 1980年代 | 携帯黎明期です。 |
第2世代(2G) | パケット通信(デジタル) | 1990年代 | 有名なiモードなんかもここで始まりました。 |
第3世代(3G) | デジタル本格化(カメラ機能、動画機能、ブラウジング機能) | 2000年代 | 急速にインターネットが普及しましたね。3.5世代、3.9世代と特に通信速度の点で目覚ましい発展をしました。 |
第4世代(4G) | LTE化(通信速度の高速化、大容量化) | 2010年代 | あの有名なリンゴのマークのスマホが爆発的に人気に。通信速度の高速化により、世界中がインターネットで繋がったなんて騒がれていた時代。動画や画像の解像度もどんどん上がり、綺麗な思い出を残せるようになりました。そう、iPhoneならね。 |
第5世代(5G) | NEW。高速大容量化、低遅延化、多数同時接続(詳しく下記で説明します) | 2020年代 | 携帯電話は新たなステージへ。メタヴァースな時代が期待されます。 |
どうでしょうか。簡単にまとめてみましたが、イメージはつきましたでしょうか。
1G、2Gと携帯電話界が着々とアップデートを繰り返し、ついに5回目に達したのが「5G」ということですね。
「5G」についての基礎知識をお伝えしてきましたが、結局のところ、「5G」でどうなるの、といったところはまだ疑問のままですよね。
次はそこをお伝えしていきます。
5G 3つのメリット
ここでは5Gの何がすごいのか、どういうメリットがあるのか、という事を説明していきます。
5G 高速大容量化がすごい
5Gはなんといっても、通信の高速化、大容量のデータの通信がすごいです。
超高速通信をして大容量のデータをやりとりをすることにより、今までできなかったものができるようになり、エンタメ、防犯、医療など様々な分野の発展が期待されています。
今までできなかったものってなによ、という話になると思うので、下記にて少し詳しく説明します。
まず高速化がどれほどのものかということですが、ITU-R(国際電気通信連合の無線通信部門)が定めたIMT2020によると、5Gは上りで10Gbps、下りで20Gbpsを目指して作られるとされており、携帯電話なのにとんでもない通信速度を目指しています。
少しわかりづらいと思うので、また比較をしてみようと思います。
世代 | 上り | 下り | 備考 |
第4世代(4G) | 4.04Mbps | 20.06Mbps | 実際に4GのiPhoneで計測。 |
第5世代(5G) | 10Gbps(10000Mbps) | 20Gbps(20000Mbps) | IMT2020規格。 |
見ての通り、1世代しか変わっていないのに並べてみたらとんでもない差ですよね。
もちろん5Gに関しては実測ではないので、実際に使うともっと遅くなるとは思いますが、それにしてもすごいです。
身近な例で言えば、2時間くらいの映画が2,3秒でダウンロードできるようになる、なんてことも言われています。
とんでもなく早いですね。
この超高速通信が実現することにより、大容量データのやりとりが可能になります。
その結果、今までできなかったことができるようになる、と言われているのです。
具体的に言えば、4K映像や、360度自由視点でのスポーツ中継なんかが注目されていますね。
今までスマホではできなかった感動体験型のエンタメができるようになるので、私も期待しています。
もちろん活躍の分野はエンタメの部分だけではありません。
高解像度の映像がやりとりできれば、防犯カメラももっと高精度になりますし、医療用設備なんかも高精度のものになります。
そうした今までできなかった事ができるようになる、というところが、すごいと言われる所以なのでしょう。
5G 通信の低遅延化がすごい
5Gでは通信の低遅延化もすごい、と言われているものの一つです。
その理由は『遠隔』という言葉がキーワードになってくることでしょう。
皆様もコロナ禍の中、遠隔医療なんて言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。
そこではオンラインでの診断、という形だったとは思いますが、5Gの通信の低遅延化によって、もっと進んだ技術ができるようになると言われています。
『遠隔手術』です。
遠隔手術はこれまでも研究されてきたようですが、通信の遅延が大きな問題となっていたようです。しかし、5Gで通信の低遅延化が実現することにより、医者が遠隔で医療用ロボットを使い、手術ができるようになる事が期待されています。
これにより、今まで救えなかった命が救えるようになる、ともてはやされているのです。
5G 多数同時接続がすごい
5Gは1kmあたりの多数同時接続数が大幅に上昇することもすごいと言われている理由の一つです。
具体的に言えば、1kmあたり100万台の接続、一つの基地局あたりでは2万台の同時接続が可能になると言われています。
実際に、情報通信研究機構(NICT)が2018年3月に行った実証実験で2万台の同時接続成功させました。
これがどれほどすごいのかと言えば、4Gの際の200倍と言えば分かりやすいでしょうか。
下記は情報元です。
5Gの特徴の「多数同時接続」で、端末2万台程度の通信を収容できることを確認
出典元:https://www.nict.go.jp/press/2018/03/29-1.html
これにより、これまでは自宅でPCやスマートフォンなど数個程度の接続だったものが、5Gにより100個程度の機器やセンサーを同時にネットに接続することができるようになると予測されています。
具体的な活用例で言えば、倉庫に保管された物の位置や中身の把握、災害時に大勢の避難者にウェアラブル端末を着けて健康状態を遠隔で確認する、といった用途への活用が期待できます。
5G 具体的な事例
5Gはどんどん拡充に向けて動いていっています。
ここではそんな5Gの具体的な事例をまとめている記事を紹介していくので、気になった方はそちらも併せてお読みいただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近はメタバースという言葉も良く耳にしますが、そのメタバース時代を実現することにもこの新しい通信システムは一役かってくれることでしょう。
メタバースについて知りたい方は5分で分かる! 知っておきたいメタバースの5つのポイントで説明していますので、ぜひ読んでみてください。
これからの未来に確実に関わってくる5G、その事を皆様がより知るお手伝いができたなら幸いです。
以上、本日は5G とは?10分で簡単にわかる5Gの特徴と3つのメリットをお送りしました。