ChatGPTをめぐってGoogle創業者たちが緊急会合を開いた?!
ニューヨーク・タイムズによると、Googleの創業者であるLarry Page(ラリー・ペイジ)氏とSergey Brin(サーゲイ・ブリン)氏と、Google現役幹部たちとの間で緊急会合が開かれたそうです。
会合は、Googleの人工知能製品の戦略に関するものだと考えられています。
ペイジ氏とブリン氏は、2019年にGoogleを離れて以来、それほど深く同社に関与していなかったと言われています。しかし今回は、現CEOのSundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏のリクエストに応じて、会合に参加したそうです。
緊急会合が開かれた理由は、「ChatGPT」の登場が最も大きな理由だと考えられています。
Google社は「検索」市場においては独占的なシェアを持っております。しかしChatGPTの登場は、その基盤を崩す可能性があるため、Google社内ではCode Red(最大限の脅威)だと捉えられています。
ChatGPTがGoogleの脅威となる理由は、ネット検索の方法を根本的に変える可能性を秘めているからです。
ChatGPTを使えば、わざわざキーワードでネットを検索する必要性が無くなります。ChatGPTは、私たちが日常的に使う自然言語で、大量の情報を瞬時にまとめてくれます。
その情報の検索体験は、控え目に言っても「最高」です。
現在のAI製品の大半は、ネット情報をベースにした大規模言語モデルでAIモデルを開発しているため、時には誤った情報を共有したり、人種差別や性差別など、偏った態度を出力する可能性があります。
そのため多くのIT企業は、自分たちの成果物を一般に公開することに慎重になっていました。
しかし、すでにいくつかの新しい企業は、チャットボットを通じて質問できるような検索エンジンを提供し始めています。
また、MicrosoftもChatGPTを搭載した検索エンジン「Bing」のアップグレード版を構築中だと言われています。
ChatGPTの登場を機に、なだれを打つように各IT大手からAI製品が発表され始めるかもしれません。
Source:
Google Calls In Help From Larry Page and Sergey Brin for A.I. Fight
Microsoft confirms it’s investing billions in the creator of ChatGPT