社会主義と共産主義って何が違うの?!

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社会主義と共産主義は、よく同じ意味で使われますが別物です。

具体的には、社会主義は、財やサービスの生産・流通手段を集団で所有・管理することを主張する政治・経済体制のことです。資源の利用方法について誰もが平等な発言権を持ち、富をより公平に分配すべきだという考えに基づいています。

社会主義の背景にある考え方は、社会全体が主要な産業や資源を所有し管理することで、富や資源の分配に不平等がなくなり、より公平になるというものです。

社会主義の目標は、誰もが生活必需品を入手でき、共通善に貢献できる、より平等で公正な社会を作ることです。

目次

共産主義は私有所有権を認めない

共産主義は、社会主義のより極端な形態だと言えます。

私的所有権の完全な廃止と無階級社会の創造を目指しています。そして、生産と分配の手段は共同体全体が所有・管理し、資源は各個人の必要性に基づいて分配されます。

社会主義と共産主義の違いとは?

社会主義の観点から見ると、以下が社会主義と共産主義の主な違いです。

・国家が経済に介入する程度
・私有財産を廃止する程度

社会主義がある程度の私有と混合経済(資本主義との)を認めるのに対して、共産主義は私有財産の完全な廃止と計画経済の構築を提案しています。

重要な違いはもう一つあります。

社会主義は様々な政治体制を許容しますが、共産主義は一党独裁制を連想させるのではないでしょうか。

社会主義体制では、民主的な意思決定プロセスが存在する場合がありますが、共産主義体制では、コミュニティの最善の利益のために行動していると信じられている少数の指導者によって決定されることがよくあります。

最終的なゴールは似ている

最終的には、社会主義も共産主義も、より平等で公正な社会を作ることを目指しています。

しかし、この目標を達成するための手段は大きく異なるようです。

社会主義は、より平等な社会への移行をより緩やかにすることを構想しますが、共産主義は、より急進的な変革を要求していると言えます。

Source:
Communism vs. Socialism: What’s the Difference?
The Differences Between Communism and Socialism

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