果たして過剰な性欲は、人生を向上させる原動力になるのか?

ドーパミンとモチベーションに対する理解が深まると、ポルノなどの「高刺激コンテンツ」を使うことに用心深くなるかもしれません。ポルノを避けると、ドーパミンレベルを適切に管理しやすくなる上に、他の活動に使える時間が増えます。

しかし同時に、一つの問題が生まれます。性欲が溜まる一方となることです。

もちろん、その性欲を解消するために積極的に活動することは、何も問題がありません。しかし、その活動の矛先が浮気やセクハラ、性サービスへの大幅な課金である場合、性欲が人生にネガティブな影響を与えている可能性があります。

一方で、(既にご存知かもしれませんが)性欲を無理に抑え込むことは、ほぼ無理です。怒りやすくなったり、イライラしたり、落ち着きを失うという経験をした方は多いのではないでしょうか。

そのため、もしドーパミンレベルを正常に保つために「ポルノ断ち」という手段を使う場合、おそらくどこかの時点で、有り余る性欲と向き合う必要が出てくると思います。

その向き合い方については、様々な説がありますが、メタザルでは性エネルギーをさらに創造的なエネルギーに「変換」するアプローチについて紹介します。

目次

性エネルギーの変換(Sexual Transmutation)とは?

性エネルギーの変換は、Sexual Transmutationと呼ばれています。

元々は自己啓発の創始者と呼ばれているナポレオン・ヒルが提唱した理論です。彼はThink and Grow Richにて、以下のようにSexual Transmutationを説明しています。

性欲に駆られたとき、人は想像力の鋭さ、勇気、意志の強さ、粘り強さ、創造力を身につけるが、それは他の機会では見られないものである。

この原動力は、他の方向に利用されたときにも、想像力の鋭さ、勇気などの属性を維持し、文学、芸術、あるいは富の蓄積を含むその他の職業において、強力な創造力として利用することができるのである。

創造的な努力によって性欲に出口を与える方法を発見した幸運な人は、その発見によって自らを天才の地位に引き上げることができる。

ナポレオン・ヒルの主張が正しいかどうかは、諸説あります。しかし、彼の著作が1937年に発表されたことを踏まえると、人類が長らく性欲の使い方と向き合ってきたことに気付かされます(おそらくナポレオン・ヒルの遥か前から)。そして、そのアプローチの一つを現代的に表現すると「性エネルギーの変換」となります。

変換理論に根拠はある?

「性エネルギーの変換」が本当に可能かどうかは、科学的には証明されていません。しかし、そのエネルギーの源とされている「テステステロン(男性ホルモン)」は、モチベーションの高さや野心と関連性があることが分かっています。

また、キャリアが成功している人は、性欲が強い傾向があることも示されています。

一方で、性欲の強さに足をすくわれる人が多いのも事実です(人間関係や習慣に影響を与えるため)。

だからといって、抑圧したり排除したりするべきではありません。性欲は自然な欲求で、人間に先天的に備わっていることが多いです。そのため、有益な使い方を考えてあげた方が良いはずです。

もし今、性欲の強さが自分にとってポジティブに働いていないと感じているなら、それはチャンスです。創造的な思考や行動を実行するための、「未開発のエネルギー源」が自分の中に存在しているサインだからです。

変換するためには、どうすれいい?

もし仮に、性エネルギーの変換という理論が魅力的に思えたなら、もう一度ナポレオン・ヒルの言葉を読み返してみてください。

性エネルギーを変換させる方法については、色々な手法が提案されています。しかし、最終的には各個人が試行錯誤しながら、自分に合った方法を編み出す必要があります。

多くの方法論に共通する考え方は、以下の通りです。

1. 性欲は人間の心を強く刺激して、興奮させる。
2. その興奮は、「創造力」にアクセスするきっかけとなる。
3. そして、その興奮した状態で、自分のゴール(分かりやすい例は富や名声など)に集中する。

この考え方をベースに、各々の夢や目標に合わせて、性エネルギーの使い方をチューニングしていくことになると思います。

Source:
Sexual energy transmutation: The secret path to health wealth and genius
How Sex Transmutation Can Help You Achieve More at Work, and In Life
自己催眠(Self-Hypnosis)って本当に効果があるの?

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