静かな退職の時代は終わった?ブームの仕掛け人はすでにバリバリ働いている?

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「静かな退職」ブームのきっかけを作った人が、今ではフルタイムでバリバリ働いているそうです。元祖「静かな退職者」は、最近の経済の動きに不安を抱いており、週に50時間(1日8時間以上)働いていると報告されています。

目次

静かなる退職とは?

静かな退職とは、労働者が自分の自由時間を増やしたり、仕事のストレスを減らすために、敢えて生産性を落としたり、労働時間を減らしたりすることを指します。また、仕事は求められる最低限の業務を行い、仕事とプライベートを完全に分けることも、静かな退職という働き方に含まれます。

このような働き方が、「静かな退職(Quite Quitting)」としてSNSで紹介された結果、世界的なブームとなりました。


Source: Quiet Quitting Statistics [Free to Cite]

元々、一定数の人々は「静かな退職」的な働き方をしていたとは思いますが、ネーミングセンスとSNSの拡散力とが相まって、一気に市民権を得た働き方です。

定着するかは、今後の経済次第?

静かな退職という働き方には、メンタルヘルスの向上や、自由時間の増加など、多くのメリットがあると言われています。また本来、人々は「不必要」に長時間働く必要はないはずです。

一方で、景気後退や金利の上昇、雇用の冷え込みの予測などを考慮して、今後の経済の雲行きが怪しいと考えるエコノミストも多くいます。そのような状況だと、労働者の力が弱くなる傾向があるのも事実です。

元祖「静かな退職者」であるジャスティン氏の動きも、パワーバランスが企業や経営陣に戻り始めていることを示している可能性があります。

Source:
The guy who inspired the “quiet quitting” movement is back to working 50 hours a week
What Is Quiet Quitting—and Is It a Real Trend?

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