地政学者がビットコインの価値はマイナスになると予測!
最近のJRE(ポッドキャスト)のインタビーで、アメリカの地政学者であるピーター・ゼイハン氏が「ビットコイン(の価値)はおそらくマイナスになるだろう」と述べました。
これを受けて、ビットコイン支持者の方々は即座にSNS等でピーター氏に反論しました。ビットコインコミュニティは概ね、ゼイハン氏がビットコインのホワイトペーパーを理解しておらず、無知に基づいた主張を行なっていると考えているようです。
一般的に、ビットコインは以下の特性を持っているため、幅広いコミュニティからその価値が認められています。
・希少性
・インフレ耐性
・(微小な単位への)分割性
・分散性
Arrogant ignorance masquerading as facts. Somebody, please read the #BTC White Paper to this 🤡😂 https://t.co/vLHFIQWTeM
— I Drop Alpha (@akaJustCrypto) January 9, 2023
しかし、ゼイハン氏は暗号通貨の価値は常に「火のついたゴミ箱」のようなもので、ビットコインには本質的な価値はないと考えているようです。また、直近の暗号通貨の時価総額の低下は「価格がより適切なものに近づいている」と言います。
Bitcoin is a Pyramid scheme, Chinese stock markets are a casino, Argentina is the epitome of risk, and anyone who puts their money in Russia…well, I have always said you will never get it back. https://t.co/QXs3hhAmKI
— Peter Zeihan (@PeterZeihan) February 26, 2022
ゼイハン氏は以下の理由で、暗号通貨に批判的です。
・本質的な価値がない
・価値の貯蔵ができない
・交換媒体にならない
・政府管轄外の分散化は、詐欺の温床にしかならない
さらに、ビットコインに関しては「供給上限」が定まっていることが致命的だと言います。
ビットコインの最もクレイジーな点の1つが、ビットコインの単位がX個以上存在することはないことだ。経済活動の全体的な考え方は、拡大があるということだ。つまり、その拡大を潤滑にするために、より多くの通貨が必要となる。通貨発行量が固定されると通貨インフレになり、それは経済モデルを破壊する最も早い方法の1つだ。
また同氏は、ビットコインの価値がマイナスになるのは「エネルギー消費量」があまりにも大きすぎるためだと考えています。
「炭素税の世界」に向かうのであれば、ビットコインのシステムを維持するエネルギーを考慮しなければならないからです。
ビットコインのマイニングが大量のエネルギーを消費するのは事実です。
Bitcoin Energy Consumption Indexによると、2022年はスウェーデン1国と同程度の電力が、マイニングで消費されたと予測されています。
ゼイハン氏の暗号通貨に対する予測が正しいかどうかはまだ分かりません。しかし、同氏の国際情勢に対する主張は非常にユニークであることが知られており、近年では中国やドイツに関する未来予測が注目を集めています。
暗号通貨に対する予測もそうですが、ゼイハン氏の本職である地政学的な分析は今後も要チェックかもしれません。
Source:
“Below zero”: The bleak scenario that strategist Peter Zeihande described for Bitcoin
Bitcoin community not happy with Peter Zeihan’s criticisms on Joe Rogan podcast
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