サンフランシスコが植物性サイケデリックを非犯罪化
アメリカのサンフランシスコ州で、植物性サイケデリック(マジックマッシュルーム等)を非犯罪化する法案が可決されました。
この決議によって、サンフランシスコでは植物性サイケデリックの栽培・配布・使用に対する法執行は、「優先順位が最も低いものの一つ」に分類されました。
※連邦政府レベルでは、植物性サイケデリックは禁止物質のままです。
目次
植物性サイケデリックとは?
植物性サイケデリックとは、植物由来(植物、菌類、天然物質)の精神的・肉体的な多幸感や幸福感をもたらすことができる物質です。
Source: Oakland Officials Decriminalize Psychedelics And Say They’ll Work To Legalize Sales Next
植物由来のサイケデリックには、マジックマッシュルーム、アヤワスカ、ペヨーテなどが含まれます。一方で、LSDやMDMAなどは化学的に作成される物質のため、植物性サイケデリックのカテゴリーには含まれません。
非犯罪化で何が変わる?
「非犯罪化」とは、違法ではあるものの、罰則を設けない形に法律を変更することです。
今回のサンフランシスコの場合、植物性サイケデリックの使用や栽培、流通に対する法執行の優先度が著しく下がりました。また、これらのサイケデリックを取り締まるために、市の資源を使ってはならないことになりました。
しかし、今回の非犯罪化は州法レベルの話であるため、植物性サイケデリックが合法化されたわけではありません。連邦政府レベルでは依然として、これらの物質は禁止されています。
Source: 12 Steps to a Healthier Law Practice in 2020: Step 6 – Advise on the Law
なぜ非犯罪化された?
決議文によると、今回の非犯罪化には複数の理由があるようです。
下記にて、理由をいくつか抜粋します。
・うつ病やPTSDなどの社会問題に対して、サイケデリックが有効である可能性がある
・数千年前から、サイケデリックの使用は文化的に存在している
Source:
San Francisco Just Decriminalized Shrooms
San Francisco decriminalizes plant-based psychedelics