世界初のメタバース? セカンドライフで送るヴァーチャル人生

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メタバース

メタバースと関連の深いSecondLife(セカンドライフ)というゲームをご存知でしょうか?!
仮想空間上でアバターを使い、他プレイヤーとの交流や買い物、土地の売買、ゲーム世界の探索等、かなり実世界に近い体験が可能なオンラインゲームです。

なんだか、今大注目されているメタバース(詳しくは5分で分かる! 知っておきたいメタバースの5つのポイント)のことに聞こえませんか?実はこのゲーム、世界で初めてリリースされたメタバースだとと言われています。発表から20年ほど経った今も、アクティブユーザーが多数いるゲームです。

本日はそんな、セカンドライフというゲームをご紹介します。

目次

セカンドライフとは

セカンドライフとは、2003年に発表されたオンラインゲームです。「プレイヤーがアバターを使い、インターネット上の仮想空間で第二の人生を送る」がゲームのコンセプトです。アメリカ(サンフランシス)のLinden Lab(リンデンラボ)社が開発と運営を行っています。


引用元:Welcome to Second Life

リンデンラボの発表によると、2013年時点でのアクティブユーザーは100万人以上おり、仮想アイテムの総取引量は32億ドル(約3676億円)だったようです。
引用元:Infographic: 10 Years of Second Life

2013年当時と比べて、現在のアクティブユーザー数は半分以下になっているみたいですが、まだまだ参加プレイヤーが多いゲームであることは間違いないです。また、パンデミック発生の影響で新規登録者数は上昇傾向にあるようです。

規約違反や迷惑行為は禁止されていますが、ゲーム目的やルールが特段設定されていないことがセカンドライフの特徴です。そのため、プレイヤーは自由にオンライン上での生活や交流を楽しむことが可能です。

セカンドライフでできること

比較的自由度が高いゲームとして有名ですが、代表的なセカンドライフの楽しみ方は以下となります。

・アバターを作る
・セカンドライフ上を旅する
・他プレイヤーと交流する
・商品を売ったり、買ったりする
・ゲーム内で用意されているゲームに参加する

セカンドライフ内にはスポーツジムやバー、カフェ等も存在しており、プレイヤーの大事な交流の場となっているようです。また、音楽イベントを主催するためのクラブをオープンする等、店舗運営を行うことも可能です。

どうでしょうか?
一般的なオンラインゲームというよりは、セカンドライフが実生活のシミュレーションに近いことを想像していただけたかと思います。

この自由に行動できたり、実生活に近い体験を行える点が、「メタバース」の概念とピッタリ一致しているため、セカンドライフは世界で初めてサービスを開始したメタバースだったと言われております。メタバースの語源を知りたい方は、メタバースの語源、スノウ・クラッシュの紹介にて、ご紹介しておりますので、もし良かったら読んでみてください。

メタバース 現在のセカンドライフ

2013年のピーク時と比べると、確かにアクティブユーザーは減っています。しかし、セカンドライフの経済規模はまだまだ大きいです。


引用元:Will the metaverse bring the second coming of Second Life?

経済規模的には、ゲーム世界内での年間取引量が3億4500万ドル(約396億円)あります。また、パンデミック発生の影響もあり、ゲーム内でのプレイヤー間の交流もどんどん活発になっているようです。

これまでの累計登録者数が7000万人以上いることを踏まえると、今後もセカンドライフでの経済活動や人々の交流が増加していくのではないでしょうか。

メタバース 最老舗セカンドライフは独自の決済システムを持っている

メタバース界の最老舗とも言えるセカンドライフですが、米国全域で認可されている決済システムを独自に持っています。Tilla(ティラ)社が提供するTilla Pay(ティラ・ペイ)という決済ツールです。ティラ社とはリンデンラボ社の子会社で、セカンドライフをはじめとする仮想空間にて安心して使用できる決済手段を提供するために設立された会社です。

安全な決済システムは、メタバースが普及・繁栄するためには必要不可欠です。長年運営されてきたセカンドライフ(リンデンラボ社)だからこそ、決済関連の技術やノウハウはかなり蓄積されていそうです。今後もセカンドライフがメタバース界で存在感を示し続ける上での、一つの強みとなるのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。
本日は世界初のメタバースと言われているゲーム、「セカンドライフ」のご紹介でした。

既に20年もの間、セカンドライフは人々にメタバース的な仮想空間を提供し続けており、これからも盛り上がっていく可能性が大いにあります。また、米国全域で認可されている決済システムを持っているため、今後は他のメタバース的なプロジェクトやゲーム等との連携が進んでいくことが期待されています。
ちょっとでも興味が湧いたならアカウントを作ってみるのはいかがでしょうか。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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