人種差別的表現が理由でディズニーのスプラッシュ・マウンテンが閉鎖
ディズニー・ワールド(アメリカ、フロリダ)の定番アトラクションである「スプラッシュ・マウンテン」が、人種差別的な表現を理由に閉鎖されました。
ディズニーは2020年に「スプラッシュ・マウンテン」のリニューアルを計画中だと発表しました。
その理由は、20,000人以上の人々から、「スプラッシュ・マウンテン」が”極めて問題の多い、ステレオタイプな人種差別的表現に染まっている”という苦情が、Change.orgから寄せられたためです。
Source: Disney World Closes Splash Mountain Ride to Remove Racist Themes
スプラッシュ・マウンテンで問題視されている点は、1946年に発表された映画「Song of the South(南部の歌)」に登場するキャラクターや音楽が使われていることです。
「Song of the South」は、アメリカの南北戦争直後の時代が舞台で、ジョージア州の農園で働く少年が描かれています。人種差別的なステレオタイプが多く使われ、「農園生活」を美化していると批判されています。
※1946年にNAACP(全米黒人地位向上協会)が「事実を歪曲した牧歌的な主従関係」を描いていると述べています。
リニューアル後のスプラッシュ・マウンテンですが、2024年後半にディズニー初の黒人プリンセスが登場する「ティアナのバイユーアドベンチャー」として再オープンする予定とのことです。
なお、日本のディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」が閉鎖されるかどうかは、現時点では未定です。
Source:
Disney World’s Splash Mountain runs dry, as the iconic ride closes for good