イテレーション(反復)思考とは?失敗に惑わされずに前進する方法

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常に成功したい、絶対に失敗したくないと思うのは当然の感情です。しかし、実は、学習と成長のプロセスにおいて、失敗は往々にして避けられません。逆に言うと、失敗の受け止め方によって、その後の結果が大きく変わる可能性があります。

イテレーション思考(Iterative Mindset)とは、失敗を受け入れ、それを学習と改善の機会として活用する思考法です。最初からすべてを完璧に行おうとするのではなく、小さな失敗と調整の積み重ねによって、目標が達成されることが多いと認識します。

シンプルに言うと「イテレーション(反復処理)」とは、手持ちの情報でできる限りのことを行い、その成果を確認して、その確認結果をもとにさらに良質なアウトプットを出す一連の流れです。

イテレーション思考は、観察・分析・粘り強さという3つの要素に基づいています。

イテレーション思考を取り入れると、状況の変化や新しい情報に柔軟に対応できるようになる等のメリットがあります。また、単発的に結果を出すのではなく、継続的な学習と改善に重点を置けるようになります。

この記事では、イテレーション思考を取り入れるメリットをいくつか紹介します。

目次

実験性や創造性を促進する

イテレーション思考は、新しいことに挑戦したり、リスクを取ることを推奨します。その結果、実験や創造を積極的に行うようになり、結果的に良い結果につながる可能性が高まります。

目標に集中できる

失敗を避けることばかりに気を取られていると、つい脱線してしまい、最終的な目標を見失ってしまいがちです。
イテレーション思考は学習と改善を重視するため、全体像に集中することができ、挫折しても落ち込みづらくなります。

学習と成長につながる

すべての失敗が、学びや改善を行うための機会となります。イテレーション思考は、失敗や体験をあるがままに受け入れ、成功への足がかりとすることを可能にします。

レジリエンス(回復力)を育てる

イテレーション思考は、レジリエンス(回復力)と挫折から立ち直る力を養うのに役立ちます。レジリエンスが高くなると、挫折することなく前進し続けることができるため、結果が出やすくなります。

まとめ

イテレーション思考を取り入れるためには、視点を広くして、失敗を学習と成長のプロセスの一環として受け入れる意志が必要です。しかし、実践してみると、人生のあらゆる場面で役立つ可能性があります。

失敗を経験した時は、「イテレーション思考」を忘れずに、失敗から学び、成長し、上向きのスパイラルに乗っかっているイメージを思い浮かべてみましょう。

Source:
Do it and then do it better: an iterative mindset
Iteration and the Agile Mindset

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