思考整理の裏ワザ:頭の中がごちゃごちゃする状態から抜け出すには?
日常生活や仕事をするとき、情報量が多すぎて頭の中がごちゃごちゃするときがあります。
膨大な情報量に圧倒され、イライラを感じることは、多くの人が経験することです。また、目の前のタスクがあまりにも複雑だと、自分の手に負えないように感じてしまうことがあります。
頭の中がごちゃごちゃし始めると、だんだんと気持ちがネガティブになってきます。
そして、段々と目の前の仕事から逃げ出したくなります。
しかし、複雑な情報は、すぐにまた目の前に現れます。
では、複雑な情報に圧倒されそうなときは、どうすればいいのでしょうか。
目次
ネーミングがすべて
一つのシンプルなアプローチは「ネーミング(名前を付ける)」することです。
例えば、100ページにわたるパワポ資料を理解しないといけないとします。
そのパワポ資料には目次が付いておらず、まとめページもありません。
この際、ネーミングのアプローチを使うならば、まずはパワポ資料に名前を付けます。
この名前は何でもいいですが、一旦名前を考え始めると、意味のあるものを探し始めるのが人間です。名前を付けるだけで、そのパワポはあなたにとって「意味のある」情報となります。
資料名をつけ終わったら、次は勝手に目次を作ります。
目次も何でもいいですが、自分が好きな漫画や小説に関連付けると覚えやすいです。例えば、ワンピースが好きならば、〇〇編のような感じで、資料にストーリー性を持たせるのも良いでしょう。
ここまで終えたら、最初はカオスの象徴だったパワポ資料が、秩序と意味がちゃんとある物語に変わったのではないでしょうか。
ここから先は、ネーミングをひたすら繰り返します。
大きな目次に分けたら、次は小目次に分解していきます。
この作業を、自分が納得がいくまで繰り返します。
するとどうでしょう。
いつの間にかパワポ資料の中を、自由自在に行き来できるようになっています。自分が作り出した「名前」を目印に、好きなところに瞬時に移動できるようになっているはずです。
ネーミングの本質
ネーミングは、自分の脳が受け入れやすいように、情報を再構築する作業です。
時間をかけて自分の作品に明確でわかりやすい名前をつけることは、自分自身の思考プロセスの地図を作ることに等しいです。それは、自分自身にパンくずの痕跡を残すことに似ており、簡単に自分の足跡をたどり、旅を続けることができるようになります。
例えば、暗い森の中を歩いていると、どの木も同じに見え、どの道もどこにもつながっていません。しかし、地図とコンパスがあれば、安全な道を選ぶことができます。
それと同じように、(思慮深い)ネーミングは地図とコンパスの役割を果たし、複雑な情報の中でも自分を導くことができます。
今度、情報の複雑さに迷ったときは、ネーミングの力を思い出してみてください。
それが、宇宙の秘密を解き明かす鍵になるかもしれません。
Source:
The importance of naming in programming
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