GHBはどんなドラッグ?危険視されている理由も紹介
GHBは中枢神経抑制剤です。眠気を催し、心拍数を低下させる効果があります。睡眠障害の治療に用いられますが、乱用すると危険な場合があります。
多幸感や鎮静作用があることから、1990年代に「パーティ・ドラッグ」として人気を集めました。しかし、GHBは「デートレイプドラッグ」として、性的暴行を容易にするために飲み物に混ぜられるケースが多数報告されました。
ここ数年で、再び使用者が増えていると言われています(同性愛者のコミュニティで最も流通していると考えられています)。
目次
どんなドラッグ?
GHBとは、「Gamma-hydroxybutyric acid」の略です。
Source: GHB (Fantasy)
また、近年増えていると考えられているGBL(gamma butyrolactone)や1,4-BD(1,4-butanediol)は、GHBの前駆物質です。そのため、GBLや1,4-BDは体内に入ると、即座にGHBに変換されます。
通常のGHBは、無色・無臭・苦味(塩味)のある液体で、しばしば小瓶に入れられて販売されています。また、粉末状の結晶として販売されることもあります。
効果
以下がGHBの効果だと考えられています。
・多幸感
・性欲の増加
・抑制力の低下
・眠気
・震え
・吐き気
・下痢
GHBは服用後、15~20分以内に効果が現れ、3~4時間ほど持続することがあります。
市場に流通しているGHBの濃度は千差万別であるため、適切な量を判断するのが非常に難しいとされています。
また、GHBの影響下にあると、混乱や眩暈、突然の意識喪失が発生するリスクがあります。最悪のケースでは、オーバードーズによる死亡例も報告されています。
中毒性はある?
GHBの長期使用に関するデータは限られていますが、依存症のリスクがあると考えられています。
また、下記の影響も報告されています。
・重度の記憶障害
・心臓疾患
・幻覚
・極度の不安障害
・呼吸障害
GHBの他の呼び名
・G
・fantasy
・juice
・liquid ecstasy(liquid E, liquid X)
・blue nitro
Source:
What is GHB?
GHB: The ‘elixir’ that no one is talking about (but everyone is drinking)
Alcohol and Drug Foundation: GHB